SINGLE PEN CASE
- 2019.03.24
- MOTOJI'S LEATHER
- HANDMADE, LEATHER
一本用のペンケースを作ったので作り方を記録します。
立体的な縫製が必要になりますが1度目は失敗を覚悟してのチャレンジもいいと思います。
型紙を作る
収納したいペンのサイズにもよりますので、あくまでも参考程度で見ていただければと思います。
今回注文を受けたペンのサイズは全長141mmの直径13mmです
100均で方眼の型紙が売っていますので作りたいサイズが決まったら型紙を作るのがベストだと思います。型紙なしで直接革に線を引くのはおすすめしません。後悔することになるはずです。
革の裁断
後々調整が効くように少し大きめに裁断した方がいいと思いますよ。
今回使った革
表面:牛タンロー 1,5mm厚 サイズ:2ds
裏面:牛タンロー 1mm厚 サイズ:1ds
※今回は裏面にも革を使用し高級仕様に。
市販のもので両合わせのものを見かけることなんてほとんどありませんから。
床面の処理
トコノールをウェスに取り床面に塗り、染み込ませガラス板ででゴシゴシ磨きます。ザラザラが指で触ったらツルツルに変わったらOKです。
裏にも銀面を使用するので結局見えなくなってしまいますがこんなところにも一手間を。
床面の処理が終わったら型紙の線の沿って裁断します。床面処理の後に線に沿って裁断したのは、あらかじめ線に沿って裁断した後にトコノールを塗るとはみ出したのが銀面についてしまうことがあるからです。
仮組み
後々貼り合わせる部分以外を処理していきます。
革の特性で、濡らすと形作りやすい。
スポンジ等に水を染み込ませ、革になじませていきます。
菱目で穴あけ
ディバイダーで縫い目部分の印をつけていきます。
手縫いなので菱目で穴を開けます。縁から3mmが綺麗に見えるみたいですが、作るものの大きさにもよりますのでその都度調整してください。
革が重なる部分は穴がずれ易いので1目づつが穴あけがいいと思いますよ。
一周穴あけできました。
穴あけが終わったら糸が埋まる溝を切るため、スーベルカッターなどで線を引きます。
溝を切ったら針に糸を通し縫製していきます。
縫製完了です。
完成が見えてきました。
コバの処理
コバ落としでコバの処理をします。1辺はなるべく一回で最後まで行けるよう角度と力加減を調節してください。
削り屑がつながっているのが理想です。
水を染み込ませたスポンジなどでコバを濡らし、コバ磨きでツルツルになるまで擦ります。
あまり力を入れると革が歪んでしまうので徐々に強くしていき丁度良いところを見極めてください。
完成!
制作時間は3時間弱。型紙をあらかじめ完成形のものを用意できるのであればもう少し短くできるかもしれませんね。
使い込むことに経年変化を楽しめるいいものになりそうです。
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こちらでシルクスクリーン印刷で作ったTシャツや革製品作品の販売もしていますのでご覧ください。
TOOEYSWORKS SHOP
最後に
これからレザークラフトを始めていこうと思っている方にはこちらがおすすめ。一通りのものが入ってますので、簡単なカードケースやコインケース、財布なんかは作れるとおもいます。必要なものはここから買い足していくのがいいのではないでしょうか。他100均で代用できるものも多々ありますので、まず大きめな100均の文房具や工具のコーナーを見てみるのもいいと思いますよ。
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