SABAKU BY ISAKA-KOUTARO
伊坂幸太郎の長編小説「砂漠を」読んで
舞台は仙台、物語は主人公である北沢が大学に入学するところから始まり卒業までの話。
そこで出会う友達
- ブルジョワでとさか頭の鳥井
- 小太りで理屈っぽい堅物の西嶋
- 超能力は使える 南
- 学校一の無愛想な美人 東堂
の5人で構成される。
ストーリーはそれぞれの名前にある東西南北から、麻雀が軸になりそこから派生していく。とにかく強烈なキャラクターの西嶋が話す言葉は、パンクロックのラーモーンズやクラッシュのジョーストラマー。作家のサンデクジュペリの影響を強く受けていて、社会批判的なことをよくぼやく。
どこか正しくてどこか間違っているところもある西嶋のセリフが心地よく。「そうそう」とつい相槌を打ってしまう場面も。
プレジデントマンという変質者や、元ホストの空き巣とのいざこざが情景描写豊かに描かれ読み手を飽きさせない。
そして要所で出で来る超能力。
今回も伊坂ワールドを存分に楽しませて頂きました。
実は最初で気づいたんですけど1度読んだことありましたが・・・。
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