YORUNOKUNINOCOOPER BY ISAKAKOUTARO

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夜の国のクーパーを読んで

たまたまブックオフで見つけた伊坂幸太郎の長編小説。マリアビートル依頼かな。

マリアビートルではすごく楽しませていただいたのですごく期待値が高いです。内山牧場キャンプ場で一気に読み終えました。

語りべは、ある街に住む1匹の猫のトム。猫社会からみた小さな町のいざこざを切り取って描かれた世界。

ある町が戦争に負けそこから始まる不思議な世界。クーパーとは杉の木がまるで昆虫のさなぎにみたいになり、それが動き出し町を襲うと言い伝えられている怪物。
毎年選ばれた勇者がクーパーを退治しに行くが帰ってくることは無い。なぜならクーパーの体液に触れると戦士たちは透明になってしまうから。

100年前に戦争に負けてからいったいこの街には何が起きて、何かを隠されてきたのか?

ネズミと猫の交渉が意味するものとは。

ページをめくるたびに少しずつその謎が明かされていく「アハ体験」に病み付きになる。

最後はやはり、まさかの大どんでん返し。またまた楽しませて頂きました。